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シンギュラリティ後の世界

更新日:2021年10月7日


AIが進歩する中で、シンギュラリティという言葉を耳にするようになりました。このシンギュラリティとはどのようなものなのでしょうか。今回はシンギュラリティについて考えていきます。




1. シンギュラリティの意味

シンギュラリティ(singularity)は、直訳すると「特異点」という意味になります。アインシュタインがブラックホールに関する説明をする際、Naked Singularity(裸の特異点)という言葉を使用してシンギュラリティという言葉が浸透しましたが、今回はこれとは異なります。


AIに関するシンギュラリティは、AIが人類の頭脳を追い越すポイントと考える人が多いと思います。しかし、AIの進化のスピードが「無限大」になる点と考える方が正しいようです。AIの技術が進歩する速度は倍々のペースで加速しており、その速度は逓増カーブを描いていると考える人が多いのです。その結果、どこかの時点で無限大になる「技術的特異点」を迎えることになると予測されています。

しかし、技術の進歩速度が無限大と聞いても、凡才の筆者はいまいち想像つかないです…




2. シンギュラリティへの到達速度

収穫加速の法則とは、「技術進歩においてその性能が直線的ではなく、指数関数的に向上する」という法則のことです。技術的な進歩がひとたび起きるとその技術が次の進歩までの期間を短縮させ、その結果次のイノベーション速度が速くなるというサイクルを生む、という概念です。カーツワイル博士はこの収穫加速の法則をもとに将来を予測し、シンギュラリティは2045年頃に来ると提唱しました。




3. シンギュラリティの影響

では、シンギュラリティによって我々の生活は具体的にどのように変化するのでしょう。

真っ先に思い浮かぶのが、仕事についてでしょう。将来無くなる職業というテーマの記事を時々見かけるように、現時点のAIでも人の職業を奪っている領域はあります。しかし現時点のAIができることは、基本的に機械学習をベースにした単純反復作業までと解釈して大きく違いは無いでしょう。

ところが、シンギュラリティを迎えるとAI(人工知能)が人間より高い能力を持つようになるため、人間の仕事のほとんどはAIがこなせるようになります。経営者は従業員を雇用する必要がなくなるため、経営者とAIのみの会社が一般的な組織形態となるかもしれません。つまり雇用者と被雇用者という関係は無くなり、起業し社長になるという働き方しか選択は無くなり、社長以外は無職になるのかもしれません。



つぎに医療がものすごく進歩するかもしれません。現在の再生医療は研究段階ですが、これが劇的に進歩することにより、体の一部を失っても新しい体に交換して簡単に元通りになるかもしれませんし、体の一部が機械になるかもしれません。そうなると、人間の寿命が飛躍的に伸びる日が来るかもしれません。また人間を含む生物の誕生の歴史や仕組が紐解ければ、地球以外の惑星で生物が住むことのできる環境を整えることができるようになるかもしれませんね。




4. シンギュラリティ後の世界

シンギュラリティ後の世界はどのようになるのかが一番気になるところでしょう。実際、人間以上の知性をもった「強いAI」が登場し、人間では予測不可能な変化が起こる可能性があると言われています。ある人は映画ターミネーターのように、人間を超越したAIが人間への攻撃を始めると考えます。別の人は、AIは人間へ快適な世界を提供してくれるようになると説きます。またAIにより人間は働かず堕落するようになると言う人もいます。



筆者は未来を予言することは出来ませんので、どのような世界になるのかわかりませんが、人間が心配するような事はそうそう起きないと信じていますので、シンギュラリティを迎えることにより何が起きるのか非常にたのしみです。




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