最近、ネットで「Amazonの中華汚染」という言葉を目にするようになりました。この言葉を初めて知り合いから聞いたとき、自分にも思い当たる節があったため、気になって調べてみました。では「Amazonの中華汚染」とはどのようなことなのか、考えてみましょう。

1. Amazon

Amazonに関しては、いまさら詳細な説明は不要だと思います。Amazonやファウンダーのジェフ・ベゾスに関しては、非常に多くの本やネット記事を見つけることができ、ビジネススクールのケーススタディに出てくることもあります。ネットショッピング事業に加えてサーバー事業(AWS)も有名で、最近ではドローンを活用したロジスティクスにも参入しています。
ジェフ・ベゾスがナプキンの裏に書いたアイディアの図は有名ですね。
事業が大成功しているためか、ほとんどの本やネット記事はビジネスモデルやジェフ・ベゾスのアントルプレナーシップを称賛する内容である印象です。また、コロナ禍の影響もあり、誰もがネットショッピングを利用する風潮となり、更なる成長の予感がします。
2. ビジネスモデルのほころび?
ところが、知り合いから、最近のAmazonは中国系の粗悪品の出品が多すぎるため利用を止めた、と聞きました。確かに、最近のAmazonのサイトには、頻繁に下記のような印象の出品を目にするようになった印象があります。
・機械翻訳で訳した感じのヘンテコな日本語の商品解説
・信用する気になれないレビューコメント
・キーワード検索対応と思われる、膨大な関連ワードを列挙した説明欄
このような出品は、無駄な情報量が増えたため商品選びに時間が掛かるようになり、また購入した商品の質に問題があるケースも増えた気がします。その結果として、利便性は以前と比較して下がった印象を受けます。

最近の筆者の体験をあげると、購入したウォークマンの保護ケースの完成度が低く、ボタンの位置とケースの位置がずれています。しかも毎回ケースを外さないと充電アダプターがはまりません…
3. 対策の限界
Amazonには優秀なエンジニアが多く在籍しているでしょうから対策を何も講じないはずはありません。AIを駆使するなどして問題がある出品を発見した場合、出品の制限や出品者にペナルティを課す仕組みの導入は、既になされているでしょう。しかし表示方法や商品の質については、どこからが粗悪と判断されるのか線引きが非常に難しい問題となります。日本人には質が悪いと感じる商品であっても、世界的には問題とならないことも多いはずです。
レビューや口コミは利用者が商品やサービスの質を判断できるようにするために創られた仕組でしょうが、中華系はマンパワーを駆使した人海戦術により自ら書き込みを行っている可能性があり、書き込み内容が信用できない出品が増えています。
ネットショッピングは、外出することなく荷物が自宅に届く手軽さというメリットと、現物がネットの写真と異なるリスクや商品の質が低いリスクというデメリットを含んでいると考えられます。コロナ禍によりネットショッピングの魅力に気が付く人がいる一方で、中華系の乱立によりリスクが大きくなっていると感じる人も増えているのでしょう。
4. さいごに
Amazonの設立は1994年7月なので、2021年7月で満27年を迎えたことになります。一方で、ビジネスモデルは30年が限界なんてことも言われることがあるため、既存のビジネスモデルが壁にぶつかる時期を迎えているのかもしれません。筆者もヨドバシのような安心感の高いサイトへ乗り換えを検討しています。
Amazonは、ビジネスモデルのほころびをどのように対処していくのか、興味深く注視していきたいものです。
また、別記事にて中華汚染の対処法を記載していますので、ご参考にしてください。
https://www.expert-cfo.com/post/amazon%E3%81%AE%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B1%9A%E6%9F%93%E5%AF%BE%E7%AD%9
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以 上