成長ステージと管理業務(前編)


筆者はベンチャーやスタートアップの支援を行う機会が増えているのですが、そこで感じる事は、ベンチャーやスタートアップにとり管理業務が事業拡大の阻害要因になることがあるという点です。阻害と書くと過敏に反応する人がいるかもしれませんが、リソースの乏しいベンチャー企業が、優先順位の高い領域へリソースを配分したなら管理業務にリソースが残らないはずなのに、管理業務を行わなければならい状況があることを指しています。


そこでベンチャー企業が効率的に管理業務と向き合う一般的な考え方を、成長ステージに沿って述べていきたいと思います。以下の記載はあくまでも一般的な傾向を個人的見解で述べたものになります

ベンチャー企業の成長ステージと管理業務の関係性


ベンチャー企業の成長過程の名称は明確な定義は存在しないため、今回は説明の便宜上、右図のように、アーリーステージ、ミドルステージおよびレーターステージの3つに分け説明していこうと思います。



1. アーリーステージ

このステージは管理業務にあまりリソースを割く必要は無いでしょう。正確には、限られたリソースの中で生き残りを賭けた勝負を行うステージのため、売上拡大、資金繰りおよび資金調達等の遥かに重要な経営課題に時間を割くべきであり、管理業務はこれらに劣後する領域となります。

会社を立ち上げて間もないことから、従業員人数は少なく組織もシンプルでああり、最小限の管理体制により必要最小限の業務を行うことが多いです。このため管理業務はスタッフ1~2名程度で回すことになると考えられます。

ただし、決算書は税務申告書や株主招集通知に添付する必要があるため、決算書作成業務は顧問税理士に任せてしまう方が良いと思います。会計システムへの入力や経費精算等の日常業務については、社内で行う企業と顧問税理士へ丸投げする企業とに対応は分かれている印象ですが、管理部門担当者を採用する体力があるのか否かで決めると良いでしょう。


2. ミドルステージ

軌道に乗った企業が一気に成長することがあるステージですが、成長の一方で管理部門を蔑ろにしたため管理部門が崩壊している企業を目にすることがあります。このため企業の成長速度に合わせ、管理部門もどのように充実させていくのか守りの戦略計画も、忘れないように考えていく必要があるステージです。つまりこの時期に、管理部門の体制を構築できる知識のある人間を採用することがおすすめです。1名採用するにはまだ早いと判断されるような場合、Expert-CFOに頼るのもよいかもしれません。Expert-CFOであれば、採用するより安く済むためにもっと早いステージから管理部門の構築に動き出すこともできます。

また管理部門は他部門から書類が最後に回ってくる部門でもあるため、管理業務の必要性や意義を情報発信し、他部門の協力を得られるようにしていく必要があるステージでもあります。


次回はレーターステージについて述べていきます。

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